AI解剖教室 · Part 1 AIの言葉は数字
第11章 行列の積 = 空間の変換
Q. 行列をベクトルにかけると、何が起きるのでしょう?
- 行列にベクトルをかけてみましょう。かけると、新しいベクトルが出てきます。
- 計算は第9章の内積で行います。行列の1行目とベクトルの内積が結果の1つ目のマス、2行目との内積が2つ目のマスです。
- 図で見るとこうなります。方眼紙のすべての点に同じ行列をかけると、空間全体が横にのびます。
- 行列を変えると、変わり方も変わります。空間を回したり、ななめにずらしたりもします。
- どんな行列でも、直線は直線のまま、原点はその場所のまま。このような変換を線形変換といいます。
- GPTは単語ベクトルに行列をかけて、意味の空間をあちこち変えます。アテンションのQuery、Key、Valueも行列の積で作ります。
- 行列の積は空間を変える機械。この機械の中の数字を決めることこそ、AIの学習です。
この章のまとめ
- 行列 × ベクトル = 新しいベクトル。各マスは「行列の行 · ベクトル」の内積。
- すべての点に同じ行列をかけると、空間がのびたり、回ったり、ずれたりする。
- 直線は直線のまま、原点はそのまま(線形変換)。GPTの層も行列の積。