AI解剖教室 · Part 3 文字を数字に
第30章 よく続くかけらをくっつける
Q. トークンの一覧は20万個。だれかがひとつずつ決めたのでしょうか?
- トークンの一覧は、人が決めたものではありません。文章をたくさん集めて、よく続けて出てくるかけら同士をくっつけて作ります。これがBPEです。
- 日記から集めた5つの単語でやってみましょう。最初は1文字ずつがかけら。出てきた回数まで数えると、かけらは56個です。
- 次に、となり合う2つのかけらのペアを数えます。「し」と「た」のペアが9回で、いちばん多いですね。
- いちばん多いペアを1つのかけらにくっつけて、一覧にのせます。「した」が新しいトークンに。かけらは47個に減りました。
- また数えて、またくっつけます。勉強、運動、する。4回くっつけたら、かけらは56個から29個に減りました。
- 文法を教えたことはないのに、「勉強」と「した」が別々のかけらになりました。よく出るかたまりを数えただけです。
- だから、はじめて見る「宿題した」も、知っているかけらで切れます。宿、題、した。「掃除する」は掃、除、する。
- GPT-4oのトークナイザーも、こうしてくっつけて約20万個のかけらを作りました。だから「学校に」を「学校」と「に」に切ります。
この章のまとめ
- BPE:文章の集まりの中で、いちばんよく続けて出てくるペアを1つにくっつける。
- 数えてくっつけるのを、一覧がほしい大きさになるまでくり返す。
- よく出るかたまりがかけらになり、はじめて見ることばも知っているかけらで切れる。