AI解剖教室 · Part 4 トランスフォーマー以前の物語
第43章 アテンションの誕生
Q. 翻訳しながらもとの文をもう一度見られたら、AIの翻訳はどれだけよくなるでしょう?
- 第42章のボトルネックを解くため、2014年、バダナウ(Bahdanau)の研究チームは考え方を変えました。最後のメモだけでなく、全部のメモを残そう!
- デコーダーが「I」を書くとき、残しておいたメモを見わたして、いま必要な所にスポットライトを当てます。「私は」が84%です。
- 次の「go」を書くときは、スポットライトがいちばん最後の「行く」へ飛びます。2つの言語の語順がちがっても問題ありません。
- 「to」と「school」は「学校に」を、「today」は「今日」を照らします。書く語ごとに、見る場所がちがいます。
- 照らす割合は、関連度のスコアをソフトマックス(第14章)で変えて決めます。その割合でメモをまぜて、デコーダーに渡します。
- どこを見たかを表にかくと、ななめにずれた線が見えます。語のペアを見つけて合わせるので、アラインメント(alignment)と呼びます。
- Part 4をまとめましょう。数える(n-gram)、ニューラルネットと語のベクトル、メモのリレー(RNN)、そしてアテンションまで来ました。
- そして2017年、こんな問いが出ます。メモのリレーはやめて、アテンションだけで作ったらどうだろう? Part 5で会いましょう。
この章のまとめ
- アテンション(2014):デコーダーが語を書くたびに、もとの文の全部のメモをもう一度見る。
- 関連度のスコア → ソフトマックス → 割合。その割合でメモをまぜて書く。
- 語順のちがう言語も、長い文もOK。2017年には、アテンションだけで(Part 5)!