AI解剖教室 · Part 5 アテンション完全攻略
第45章 単語どうしが見つめ合う
Q. ひらがなで「かみ」と書いたら、紙? 神? 髪? AIはどうやって見分けるのでしょう?
- 「かみ」ということばには、意味がいくつもあります。書く紙、神社の神、そして頭の髪。
- 第33章の埋め込みでは、「かみ」はいつも同じベクトル1つ。だから、ひとりでは3つの意味のまん中あたりにいます。
- では、文の中に入れてみましょう。「神社で毎日祈るあのかみ」。
- 「かみ」が、前にある語を見わたします。関係が深い語ほど太い線で、たくさん見つめます。
- そして見つめた分だけ、その語の意味をまぜてきます。「神社で」と「祈る」をたくさんまぜたので、神のほうへ動きました。
- 文が変わるとどうでしょう?「文房具の店でノートとかみ」。今度は文房具とノートをよく見て、紙のほうへ行きます。
- こうして各語が、文の中のほかの語を見て、自分の意味を直すこと。これがセルフアテンションです。
- でも、関係の深さはどうやって決めるのでしょう? 次の章で、Query、Key、Valueを使って見ていきます。
この章のまとめ
- 同じ語でも、文脈によって意味がちがう。
- 各語は前の語を見て、関係の深い語ほどたくさん見つめる。
- 見つめた分だけ意味をまぜて、自分の意味を直す。これがセルフアテンション。