AI解剖教室 · Part 7 GPTに勉強させる:事前学習
第65章 驚きの大きさ
Q. 正解に52%をかけたモデルは、どれくらい間違えたのでしょう? 間違いの度合いを1つの数で測れるでしょうか?
- モデルは「私は 今日 学校に」の次に、行くに52%をつけました。正解は行くでした。モデルはどれくらい間違えたのでしょう?
- 人で言えば「驚き」です。起きると信じていたことが起きてもあまり驚かず、まさかと思ったことが起きるとびっくりしますよね。
- 驚きを数で測ってみましょう。確実なこと(確率1)が起きたら驚きは0。確率が半分になるたびに、驚きが1ずつ増えます。
- 1/4なら2、1/8なら3。8にするには2を何回かければいいかを数えるのです。2 × 2 × 2 = 8、だから3。
- 点をつなぐと、確率が0に近づくほど驚きはどこまでも跳ね上がります。数学ではこの計算を対数(log)といい、高校数学で習います。
- 行く52%で測ると、驚きは約0.94。行くに12%しかつけていなかったら約3.06です。正解に多くかけるほど驚きは小さくなります。
- 問題ごとの驚きを平均すると、交差エントロピー(cross-entropy)です。これがGPTの損失で、学習はこれを小さくすることです。
この章のまとめ
- 驚き:正解につけた確率が低いほど大きくなる。確率1なら驚きは0。
- 確率が半分になるたびに驚き +1(1/2 → 1、1/4 → 2、1/8 → 3)。この計算が対数(log)。
- 問題ごとの驚きの平均 = 交差エントロピー = GPTの損失。学習はこれを小さくすること。