AI解剖教室 · Part 7 GPTに勉強させる:事前学習
第71章 例を見せるだけで学ぶ
Q. 数を1つも直していないのに、モデルが新しい仕事を覚えられるのでしょうか?
- GPT-3を紹介した2020年の論文の題名は「言語モデルはフューショット学習者」。例をいくつか見るだけで新しい仕事ができる、という意味です。
- 「速い →」だけでは、モデルは何をしてほしいのかわかりません。反対語がほしいのに、「速く走る」のようにただ文を続けがちです。
- 前に例を1つつけてみましょう。「大きい → 小さい」。すると、矢印のあとには反対語が来ると気づきはじめます。
- 例を3つつけると「遅い」がほぼ確実になります。おどろいたことに、モデルの中の数は1つも変わっていません。
- これが文脈内学習(インコンテキスト学習)です。第66章のように数を直す学習ではなく、プロンプトの中の例から決まりを読みとるのです。
- 例の数ごとの正解率を描くと、例が増えるほど上がります。そして大きいモデルほど、例のおかげをたくさん受けます。
- 例なしならゼロショット、1つならワンショット、いくつもならフューショット。例の入れ方のコツは第85章のプロンプトでまた使います。
- Part 7ではGPTに勉強させました。教科書、次のかけら当て、驚きを減らす、訓練の輪、大きさの力。次は会話を学ぶ番です!
この章のまとめ
- プロンプトで例を見せると、モデルがその場で決まりを読みとってまねする = 文脈内学習。
- モデルの中の数はそのまま。例0個はゼロショット、1個はワンショット、いくつもならフューショット。
- Part 7:ネットの教科書 → 次のかけら当て → 驚きを減らす → 訓練の輪 → 大きさの力。