AI解剖教室 · Part 8 ChatGPTの誕生
第74章 人が順位をつける
Q. お手本の答えを自分で書くより、ずっと楽な方法はあるでしょうか?
- お手本の答えを書くのは難しいけれど、もうある答えからよいほうを選ぶのは簡単です。作文より採点のほうが楽なのと同じです。
- そこでモデルに、同じ質問の答えをいくつも書かせます。確率どおりに選ぶので、答えは毎回ちがいます(第2章)。
- 人は答えを読んで順位をつけます。Bが1位、Cが2位、でたらめなアドバイスをしたAが3位です。
- この順位を2つずつの比べっこに変えます。BはCよりよい、BはAよりよい、CはAよりよい。これが本当の学習データの形です。
- 答えが4つなら、比べっこは6組できます。順位を1回つけるだけで、比較データがいくつも手に入るのです。
- 順位をつける基準は3つ。役に立つか、本当か、害がないか。こうして集めたものを人間の好みデータといいます。
- でも、人が全部の答えを採点し続けることはできません。そこで、このデータで採点するAIを作ります。次の章です。
この章のまとめ
- 答えを自分で書くより、いくつかの答えから選ぶほうが楽で速い。
- 順位は2つずつの比べっこ(よいほうの答え > よくないほうの答え)に変わる。答え3つなら3組、4つなら6組。
- 基準:役に立つか、本当か、害がないか。これが人間の好みデータ。