AI解剖教室 · Part 9 答えが生まれる瞬間
第84章 もっともらしいウソ
Q. AIが自信たっぷりに言うことは、全部本当なのでしょうか?
- ない本について聞いたのに、出版年や受賞歴まですらすら答えました。このようなもっともらしいウソを、ハルシネーション(幻覚)といいます。
- 1かけらずつ見直します。本の紹介はふつう出版年から始まるので「2018年に」がもっともらしく、「そんな本は」は4%だけです。
- 次のかけらも同じです。出た、童話で、文学賞を。毎回もっともらしい言葉を選んだだけなのに、つなげるとウソの事実になりました。
- モデルが学んだのは「次に来そうな言葉」です(第1章)。その言葉が本当かどうかを確かめるしくみは、別にありません。
- しかも、一度書いた言葉は消せません(第2章)。「2018年に」と書いた瞬間から、後ろはそれに合わせてもっともらしく続きます。
- ハルシネーションは、めずらしい事実、数字や日付、人の名前、出典で特に起きやすいです。本物そっくりのにせの出典を作ることもあります。
- だから大事なことは、出典を自分で確かめましょう。信頼できる資料をいっしょに渡すと、作り話はずっと減ります(第88章)。
- 温度を下げたら?へんてこな選び方は減りますが、1位の答えが作り話ならそのままです。もっともらしさと事実は別ものです。
この章のまとめ
- ハルシネーション:本当ではない内容を、もっともらしく作ってしまうこと。
- モデルは「次に来そうな言葉」を選ぶだけで、その言葉が本当かどうかは確かめない。
- 数字・名前・出典は自分で確かめ、資料をいっしょに渡すと作り話が減る(第88章)。