AI解剖教室 · Part 9 答えが生まれる瞬間
第85章 しくみがわかると見えるプロンプト
Q. 同じことを聞いても、聞き方によって答えが変わるのはなぜでしょう?
- プロンプトは、モデルが続きを書く文章の書き出しです(第1章)。書き出しが変われば、次のかけらの確率も変わります。だから聞き方が大事です。
- 1つめは役割。「小学生に説明する先生」と最初に書くと、そんな先生が使いそうなやさしい言葉が、もっともらしくなります。
- 2つめは例。「りんご → 果物、にんじん → 野菜」を見せると、モデルはパターンを続けて書きます。第71章のインコンテキスト学習です。
- 3つめは順を追って。途中の計算を書かせると、書いた計算がまた入力になるので(第2章)、答えを当てやすくなります。
- 4つめは形式。「果物:/野菜:」のような枠を渡すと、その枠に合う言葉がいちばんもっともらしくなり、答えの形が決まります。
- どれも魔法の呪文ではありません。書き出しを変えて、次のかけらの確率を変えているだけです。必要な情報も自分で入れましょう。
- Part 9はここまで!選び方、温度、しぼり方、記憶の窓、ハルシネーション、プロンプト。次はChatGPT以後のAIに会いに行きます。
この章のまとめ
- プロンプト = モデルが続きを書く文章の書き出し。書き出しが変わると、次のかけらの確率が変わる。
- 役割は話し方とレベルを、例はパターンを、形式は答えの形を決める。
- 順を追って書かせると、書いた計算がまた入力になり、答えを当てやすくなる。